新しい年を迎え、お正月、成人式、節分など
楽しいイベント盛りだくさんのこの季節、
畑はというと…
肌を刺すような冷たい北風に吹かれ、
凍った地面を歩く試練の季節でもありました。
それでも野菜を育てるための大切な下準備を
する季節、さぼるわけにはいきません。
草刈り、耕うん、土つくり、はたまた苗を育てるための
温床作りとやることには事欠かない中、
その時々にできることを 皆で一生懸命に頑張りました!
この時期は耕耘機が大活躍!
まっすぐ走らせるだけでも
意外と難しいんです。
しっかり前を見るといいですよ~
窓ガラスのような分厚い氷。
一年で最も寒い2月、畑の水桶にも厚さ3cmの氷が張ります。
靴でたたいても割れません
下に投げ捨てると・・・やっと割れました。
こんな寒さの中での 頑張りがあってこその 夏野菜です!
皆さん、本当にお疲れさまです!
新しいチャレンジ
らいむ畑では挑戦し続けた昨年に続き、
今年も様々なことに挑戦する予定です。
その第一弾として、「踏み込み温床作り」にチャレンジしています。
より良い苗を育てるために、
日当たりのよい畑で苗を育てたいのですが、
畑は朝の気温がぐんと下がり、苗が痛んで思うように育ちません。
寒い日でも地面はポカポカという環境を作るために、
皆で畑に穴を掘って落ち葉や枯れ草、
米ぬかに水を入れて上から踏みこみます。
うまく発酵すれば温度が上がって成功です。
さあ、結果はどうなったでしょうか?
山のような枯れ草が、
踏み込むとなんと1/5の量になりました。
温度が上がらなかったので、
全部出して混ぜてから再度踏み込みました。
すると発酵した酸っぱいにおいがしてきました。
何十分も踏み続ければ 2月なのに汗びっしょりです。
草と水を入れては踏み込み、何回も何回も頑張りましたね。
上からトンネルシートをかけておくと、
そこはまるで床暖房の効いた温室のよう。
雨天の寒い時でも シートの中は ぽっかぽかでした。
やすらぎ木曜市では野菜がないので
小物とドーナツ、石焼き芋の販売をしました。
昨年初挑戦した石焼き芋、
毎週皆さん楽しみにしてくださっています♪
「もっとたくさん持ってきて」とのリクエストもあり、
たくさん焼く方法を考え中です。
昨年ほとんど芽が出なかったピーマン。
今年は新しいアイデアで挑戦しました。
発泡スチロールの箱にポリ袋を入れて、
その中に55度のお湯を入れます。
その上に種を蒔いたポットを置いて
蓋を軽く載せます。
熱が逃げにくいので、一晩中温かく、
朝になってもまだぬるま湯でした。
2~3日続けると、ピーマンがほとんど発芽していきました。
踏み込み温床の温度が上がらなかった時は
発芽した後もこの箱の中で夜を過ごしました。
昨年の失敗が良いアイデアにつながりました!
~まだまだ 続く らいむ畑の チャレンジ~
第一弾の踏み込み温床に続き、
今年はトウモロコシの栽培をしてポップコーン作りをしたり、
夏祭りのスイカ割り用のスイカの栽培、
栽培したツルムラサキの実を使った染物、
今年たくさん栽培しているニンニクを発酵させた黒ニンニク作りにも
挑戦します。
また、採れた野菜を いろいろ加工してみようとも考えています。
うまくいくこともいかないことも あるかと思いますが、
挑戦しなければ見えない世界があることを 昨年学びました。
どんなことになるのか、またご報告させていただきます。
お楽しみに♪
☆農業ミニ知識☆
~「踏み込み温床」ってなに?~
踏み込み温床とは、落ち葉や米ぬか、切ったワラなど
身近な有機物を重ねて踏み込むことで、発酵させます。
その時生じた発酵熱をじわじわ約1カ月くらい保ちながら、
夏野菜の育苗(苗づくり)を行います。